大阪地裁のコテコテ裁判傍聴ブログ

3年後の2009年に裁判員制度が実施されます。 そんな裁判員制度に備え、大阪地裁でのコテコテ裁判を日々傍聴しています。

夫殺し 

06-11-17 13:30〜15:30  801号法廷  「審理」
被告人 山西香代子(仮名)37 拘束

殺人

久しぶりに地裁地下食堂に行ってきたのですが、
やっぱりだめです。
何がアカンのかと言うと、湯呑みコップが
半透明の合成樹脂製で、熱いお茶とお水を用意して
くれているのですが、お水を飲むのも、熱いお茶を
飲むのも、合成樹脂でできたコップ形状の同じ器なのです。

さすがに箸まで、使い回しの塗り箸を使うところは、
少なくなりましたが、箸同様、コップ形状だと
縁を噛む方がいるのですよ。

ここまでコストダウンさせるほど価格が
安いとも思えないし・・・・


理知的な顔立ちの被告人は、終始うつむいたままで
時折涙を見せていたようです。

今日は被告人を精神鑑定した精神科医の証人尋問です。
「私は被告人を精神鑑定したが、あくまでも意見を述べる
だけで病気なのか、そうでないのかの判断も、
裁判所におまかせしたい」
と前置きした上で証人尋問にたたれました。

精神科医の話はとてもわかりやすく、裁判官もよく
うなずいていたのですが、専門用語が頻繁に出てきて、
精神病オタという感じです。
そのせいでよけい説得力があったのですが・・・


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大阪府警豊中署は11日、夫を自宅で刺し殺した
として、自首してきた豊中市○○町、
主婦○○香代子容疑者(37)を殺人容疑で逮捕した。
調べに対し、○○容疑者は「夫の女性関係に腹が立ち、
かっとなって刺した」と供述しているという。

調べによると、○○容疑者は6日正午ごろ、自宅マンション
の台所にあった果物ナイフ(刃渡り約10センチ)で
夫の、○○さん(40)の首計3か所を刺して
殺害した疑い。

○○さんの遺体を和室に移し、布団を掛けて放置していたが、
10日夕、「夫を殺した」と同署の交番に自首した。
供述に基づき、果物ナイフは
マンション近くの公園で見つかった。
○○容疑者は○○さんと長男(3)の3人暮らし。

2005年 8月11日  (by YOMIURI ONLINE)

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被告人は以前から多少嫉妬深いとことがあったようですが
事件の直前から鬱病状態となり、犯行は子供と夫が遊んで
いる時おこなわれました。

犯行の翌日、業者がエアコン修理に来て、犯行2日目は
夫の浮気調査を依頼していた興信所に報告書を取りに行き、
3日目に実父に電話してから自首したのですが、検察官は
3日間も犯行を隠蔽していたと判断していました。

しかし精神科医は、部屋の中に血の臭いがするだろから
エアコン業者も気付くだろうし、なにより父親が死んだ
ことくらいは子供も判断できたはず。

被告人はこの時、離人状態で現実感がない状態だったようだ。

犯行前、鬱状態と判断できるのは、それまで詳細に書いていた
日記が犯行1ヶ月前から空白で、この頃から鬱状態が
激しくなり、犯行時には、「激烈発作」が起こり、
自分の行いがコントロールできる状態ではなかった。
それまで日記に書いていた♥(ハートマーク)もなくなっていたと述べていました。

鬱になると性欲も減退するそうです。


検察官
「死体を隠そうとするのは、普通のことで
嫉妬心からカっとなって犯行に及ぶことは、
よくあること。
現実感がない状態と言うが、周りを気にしないで、
迷惑な事をする人間はいくらでもいる、
それらと何が違うのですかね??」

医師
「それが・・・違うんですなぁ」

精神科医は裁判所の依頼で、これまで100件以上精神鑑定
してきたらしいのですが、嫉妬心から殺人に至る場合は
必ず何らかの計画性があり、被告人の場合は普段料理に
使っていた包丁で刺しているし、夫が子供と遊んでいる時、
犯行に及んでいる点からなど、鬱から来た疎外感、
メランコリックが起因している。

100件のうち20件が嫉妬に起因する事案で、
そのうち今回のような類似事件は、夫が子供と遊んでいる時、
鬱状態の疎外感からその時、たまたま居合わせた姑を殺した
「嫉妬妄想」と判断した1件だけだそうです。

その裁判の判決は知らなかったが、最近検察のデーターベースで、名前を検索してもらったら、「犯罪者」では登録されて
いなかったと言ってました。


弁護人
「それでは当時被告人は、心神喪失状態だったのですか?」

医師
「はい。 間違いない」

え。。。 判断は裁判所にまかすのでは・・・・

医師
「国際的判断基準ICD-10の「激烈発作」と判断する」

@精神科医は「激烈発作」と言ったはずですが
 間違っているかも?

「激烈発作」。
ほとんどの精神科医はこの病名を知らないそうです。
古い医学書や特定の地域で採用されているらしいです。

自分の行動がまったくコントロールできない状態で、
発作後、気づいた時には、自分が何をしたかもおぼえていない
そうです。

次回は検察官側精神科医の出廷です。
[ 2006/11/23 13:30 ] 殺人 | トラックバック(-) | CM(0)
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